年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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エチオピア、カッファ地区、サハマ農園

2008年にECX制度が導入されて以降、エチオピアでは生産者からの直接買い付けが困難なシステムになり、品質のブレが大きく問題視されていました。

しかしそんな中、㈱兼松の長年のパートナーであるBagersh社は、品質の安定と向上、サステイナブルな供給体制をつくるべく、ECXを介さずに済む自社農園を取得することに成功したそうです。

 

選定されたのは、コーヒー発祥の地とも言われるKAFFA地区です。

2011年に農園を取得した後、Bagersh社は農園を運営する人々に自社独自のナチュラル精選のノウハウを伝授し、華やかさと同時に野趣あふれるボディも兼ね備えるKAFFAだけにしか出せない固有のモカフレーバーを有すロットを作ることに成功したそうです。

 

㈱兼松は、2012年から、100%生産者を特定できるエチオピアでも珍しいサハマ農園のコーヒー豆を輸入していて、2016年で4年目になるそうです。

買い付け担当者のコメント
ナチュラルでありながら、いわゆるモカフレーバーよりも、ウォッシュに近いようなクリーンさが特徴の、きわめて個性的なコーヒーです。徐々に販売も安定化してきており、エチオピアの中でも少し変わった個性を楽しんでいただけるファンのお客様が増えてきているのは、うれしい限りです。今後も安定継続予定です。(江藤雄介)

 

サハマ農園のコーヒーデータ

(1)地域

エチオピア 南部諸民族州 カッファ地区

(2)規格、業態、品種

G-1、エステート、F59、74110(地場に根差した伝統品種)

(3)標高、栽培面積、生産量

標高は、1,600~1,670m。栽培面積は、120ha。生産量は、約400袋。

(4)収穫期、パッキング、加工方法、乾燥方法

収穫期は、11月~1月。30kg麻袋。加工方法はナチュラルで、乾燥方法は天日乾燥。

(5)クロップ年度(収穫年度)

2014/15

 

Qグレーダーのカップ評価

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(1)フレーバーが弱いのが残念。ボディと酸味のバランスが良い。
(2)ダークチェリーやドライプルーンが感じられるモカフレーバー

 

エカワ珈琲店で焙煎すると・・・
アラビカ種のコーヒー豆発祥地エチオピアのKaffa地方で収穫されたコーヒー豆を中煎りのやや深めの煎り具合で焙煎しています。
心地よい独特の風味とほろ苦さ、バランスの良いコーヒーの香味を味わって頂けると思います。