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昭和42年/青年は荒野をめざす

昭和

1967年(昭和42年)1月、前年の秋、別冊文芸春秋に発表した『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞を受賞した五木寛之が、当時、若い男性に人気のあった『週刊平凡パンチ』に、昭和42年3月から10月まで連載した青春小説、それが『青年は荒野をめざす』です。

 

高校を卒業したばかりの音楽青年が、シベリア経由でヨーロッパへ、アルバイトでお金を稼ぎながら貧乏旅行をするという物語で、その旅行の過程で、青年は成長していくというストーリーだったと記憶しています。

その何年か前にベストセラーとなった、小田実の貧乏旅行記『何でも見てやろう』と、この小説を読んで、貧乏な海外旅行に憧れた若者がたくさん居たはずです。

私も、憧れた若者の一人でした。

しかし、憧れただけで、実行することなど無かったわけですが。

 

私の同級生には、『青年は荒野をめざす』と『何でも見てやろう』に刺激されて、イギリスに貧乏留学をして、ディスコで知り合ったイギリス女性と結婚した者がいます。

結婚して子どもが生まれて、しばらくしてから、夫婦で日本にやって来て、3年ほど関西に住んでいたのですが、日本の水に合わなかったらしく、イギリスに戻ってしまいました。 

 

20代後半のことで、彼は貿易会社で、彼女はイギリス系の銀行で働いていました。

イギリスに戻った彼と彼女は、貿易の仕事で成功して、10年後には、プール付の豪邸に住めるようになったと、風の便りがありました。

 

1967年の暮れ、『帰ってきたヨッパライ』が大ヒットして、1年間の期限付きで芸能界にデビューしたザ・フォーク・クルセダーズ、引退間際の1968年暮れ、五木寛之の詩に曲をつけて、彼らが歌った『青年は荒野をめざす』が、深夜のラジオ番組で頻繁に流れていました。

週刊平凡パンチに、この小説が連載されていた時期、平行して週刊読売に『風に吹かれて』というタイトルのエッセイが連載されていました。

五木寛之の初めての雑誌連載エッセイで、こちらの方は1年間の連載でした。

 

私は、『青年は荒野をめざす』も『風に吹かれて』も、どちらも高校時代に読んでいます。

週刊誌での連載ではなくて、単行本で読みました。

前者は、文芸春秋から出版されていて、後者は、読売新聞社から出版されていました。

 

 

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2007年5月30日記