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昭和48年/1973年(昭和48年)の夏休み

昭和ストーリー

その昔、30数年前のこと、昭和48年の夏のお話です。

学生だった私は、夏休み、製氷と低温倉庫を営んでいる会社でアルバイトをしていました。

今も昔も、暑さに弱いので、暑さ逃れを兼ねてのアルバイトだったわけです。

 

で、そのアルバイト先で、20代中頃の正社員の方と仲良くなって、その人に誘われて、夏場の毎週日曜日に、アルバイト先の普通トラックを無償で借用して、10数個の木箱の中に、これも無料の氷を満載して、アルバイト先出入りの取引先から安く分けてもらった清涼飲料水を木箱の氷の中に積み込んで、和歌山市とその周辺の観光スポットに出かけて行って、路上販売を営んだ記憶があります。

 

菓子パンと冷やした清涼飲料水を、街中の商店で販売している価格の2倍から3倍の値段で販売したのですが、いつもいつも飛ぶように売れて千客万来の有様で、僅か数時間で数万円を売上げたのを記憶しています。

アルバイトで稼いだお金よりも、アルバイトのアルバイトで稼いだお金のほうが多かったわけです。

 

高度経済成長によって皆の所得が増加していた時期で、ちょっと無理をすれば、誰もが、あこがれのマイカーを所有できるようになっていて、景観の良い観光スポットには、休日ドライブを楽しむ自家用車が溢れていた時代です。

 

休憩所や商店の存在しない、休日だけ賑わう観光スポットを見つけて、そこで菓子パンや冷やした清涼飲料水を販売すれば、少々値段が高くても飛ぶように売れるのは当たり前の話だったわけです。

 

この年の秋に発生した「石油ショック」によって、日本の高度経済成長が終了したのですが、もう十分に皆が豊かになっていたわけで、その後、経済の成長スピードは半分くらいにダウンしたのですが、十数年後に、あの「バブル景気」を体験するまでの間、日本経済は繁栄を謳歌することになります。

 

  

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2009年5月14日記