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地図をベースとする商売、コモディティー商売、コミュニティー商売

その昔、商売と言えば、人の集まっている場所で商売を営む地図をベースとする立地商売だけを思い浮かべれば良かったわけです。

21世紀の現在はと言うと、3種類のタイプの商売を思い浮かべる必要があるのだと思います。

 

地図をベースとするビジネス、コモディティービジネス、コミュニティーをベースとするビジネスの3つのタイプの商売です。

 

ビジネス街・学生街の喫茶店や商店街の〇〇屋さん、これらの商売は地図をベースとする立地商売です。

地域の人たちに物理的な手軽(便利)さを提供しているビジネスです。

 

地図に依存する商売は立地の良い悪いに左右される商売で、その地域で不足している商売を営むことができれば、それなりの繁盛を獲得できます。

しかし、自然災害や地域の経済的衰退などの商売環境の変化に対する抵抗力を持っていません。

 

エカワ珈琲店が自家焙煎コーヒー豆の小売店を開始した頃、競争相手は皆無でした。

ですから、それなりの繁盛を手に入れることができたのですが、競争相手が現れ始めると、競争相手の数に反比例して繁盛から遠ざかって行きました。

 

地方の農園も、街中の薬屋さんやピサ゜の宅配屋さんと同じで、地図をベースとして仕事を営んでいます。

マクドナルドの成長は、地図をベースとする立地戦略の成功でした。

どちらか一方がローカルビジネスの供給者である企業間取引もまた、地図をベースとしています。

 

地図をベースとするビジネスは、地域の人たちの暮らしの中の需要によって成り立っています。

地域の人たちの暮らしの中の需要は、急激に変化するわけではなくて徐々に変化して行くのが普通です。

その急激には変化しないという環境が、地図をベースとするビジネスを守っている部分があります。

 

 昔から存在している地図をベースとするビジネスを第1のタイプだとすると、マスコミュニケーションの時代となって、第2のタイプの商売(ビジネス)が登場して来ました。

コモディティービジネスです。

コモディティービジネスは、「私たちは商品を売っている。しかも、より安く売っている」というタイプの商売です。

 

コモディティービジネスは、マスメディアを利用できること、マスメディアの影響を受ける数多くの人たちが受け入れ可能なスタンダードアイテムの商品を、より安く製造できること を前提条件として成り立っている商売です。

 

コモディティービジネスというナイフの先端には、常に「安さ」という言葉が存在しています。

自動化された工場と安い労働力、その2つの組み合わせによって製造される商品を、できるだけ多くの人たちに広範囲により安く販売するビジネス、それがコモディティービジネスの基本になっています。

 

コモディティー商売(ビジネス)は、個人や小規模な企業にとっては難しい商売です。

でも、価格を比較して購入するお客さんを獲得することを目標としているのなら、グーグル検索で上位に表示されることで商売を繁盛させようと考えているのなら、それはコモディティービジネスの範疇に入る商売なのだと思います。

 

そして、第3のタイプがコミュニティービジネスです。

最も現在的なタイプの商売で、最も困難を伴う商売なのですが、一度軌道に乗せることができれば最も安定しているビジネス、それがコミュニティービジネスなのだと思います。

 

コミュニティービジネスは、商売を営み続けることで価値が高くなって行く商売です。

同じコミュニティーに属する人たちに、何かをきっかけに見つけてもらって信頼関係を構築することで成り立つビジネスですから、何年も何年も商売を継続することで価値が高くなって行く商売、一種の老舗商売なのだと思います。

 

地図をベースとするビジネスのように便利さを提供しているわけではなくて、コモディティービジネスのように安さを提供しているわけでもありません。

コミュニティービジネスも、地図をベースとするビジネスと同じように地域の人たちの役にたつ事ができるかもしれません。

 

しかし、地域に住む全ての人の役に立つことができることを意味しているわけではありません。

地図をベースとするビジネスと違って、同じコミュニティーに属する人たちの中に加わることで成り立つ商売なのだと思います。

 

世界的に有名なコンサルティング会社マッキンゼーは、コミュニティーをベースとするビジネスを営んでいる会社です。

マッキンゼーのコミュニティーは、フォーチュン1000に登載されている会社の重役会議室です。

 

マッキンゼーは、このコミュニティーで地図をベースとするビジネスでは考えられない巨大な報酬を手にしています。

マッキンゼーは、そのコミュニテイーにて、客観的なデータをベースとするコンサルティングと顧客利益第一主義のコンサルティングを徹底することで、時間をかけて信頼関係を構築してきました。

マッキンゼーに対して巨大な報酬が支払われるのは、その積み重ねの結果なのだと思います。

 

コミュニティーをベースとするビジネスには、ストーリーが存在しているのだと思います。

コミュニティーに属する人たちと認識が合致する、ストーリーの存在する注目すべき商品・サービスを作り出すのがコミュニティーをベースとする商売なのだと思います。

 

コミュニティーをベースとする商品は、コモディティーをベースとする商品に喜んで市場シェアーを明け渡します。

そして、コモディティー商品の価格が、コミュニティーをベースとする商品の価格よりも低価格であるのなら、それはコミュニティーをベースとする商品にとっては幸運となります。

 

コミュニティーをベースとする商品には、希少価値が存在しているわけですから。

「人々が自分たちの属するコミュニティーで、自分たちの買い物を楽しむ」、それがコミュニティービジネスの基本なのかもしれません。

 

地図をベースとするサーフショップは、ビーチの近くでサーフボードを売っています。

そして、週末にビーチにやって来る人たちに、グロメットなどの消耗品を供給することで便利さを提供しています。

 

コモディティービジネスのサーフショップは、低価格のサーフボードやウェットスーツをオンラインで販売しています。

 

コミュニティーをベースとするサーフショップは、青空市場や競技会を開催し、ニュースレターを発行したり、オリジナルなサーフボードを作って収入を確保しています。

そして、多種類のサーフィン用ワックスを品揃えして販売しています。

 

地図をベースとする商売、コモディティー商売、コミュニティー商売、この3つのタイプの商売ですが、大企業であっても中小企業であっても、小企業や零細生業のパパママ店であっても営むことのできる商売です。

 

でも、零細生業パパママ店には、コモディティー商売は不向きです。

地図をベースとする商売ですが、経済的に衰退を続けている地方の町に立地しているならば、将来的に先細りになって行く可能性が高いわけです。

 

ということで、経済的衰退を続けている地方の町の零細生業パパママ店であるエカワ珈琲店は、コミュニティー商売の世界に活路を見出すしかないと考えている今日この頃です。

 

以上、セスゴーディンさんのブログ記事「Beyond geography」を、エカワ珈琲店流にて解釈させていただきました。

 

【ネタ元】

Seth's Blog/Beyond geography