年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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スターバックス成功物語

世界最大の喫茶店チェーン『スターバックス』の実質的な創業者、ハワード・シュルツ会長の自己批判です。

スターバックス、「薄くて水っぽい」ブランドに?――フィナンシャル・タイムズ(フィナンシャル・タイムズ)

無味乾燥で金太郎飴的な店舗を作りすぎた結果、スターバックスのブランドが『薄くて水ぽいもの』になっている。

 

 

年老いた珈琲豆焙煎屋が『スターバックス成功物語』を読んだのは1900年代後半のことだった

年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)は、ハワードシュルツさんの『スターバックス成功物語』という本を読んだことがあります。

その頃(1900年代後半)の『エカワ珈琲店』は、コーヒー豆の小売と喫茶店を併設していました。

焙煎コーヒー豆は、まあまあ売れているのですが、喫茶店のほうは『さっぱり』という状況下で、その本を読んだわけです。

スターバックス成功物語の簡単なあらすじ

ニューヨークの下町で育った貧乏な青年が、シアトルのスターバックスコーヒーというコーヒー豆自家焙煎店の存在を知って就職します。

色々とあって、その青年(ハワード・シュルツ)がスターバックスコーヒーの経営権を取得します。その後、コーヒー豆自家焙煎店にイタリア式のエスプレッソをベースとするコーヒーを売る喫茶店を併設すると、その喫茶店がものすごく繁盛して、アメリカ各地に店舗網を広げていくという成功物語です。

コンセプトは、『家庭』『職場』に続く『第3場所』ということで、ある種の思想を体現している企業だと感じた記憶があります。

エカワ珈琲店も成功体験にあやかろうと

エカワ珈琲店も、その成功体験にあやかろうと、いろいろと試みたのですが、貧乏な田舎のコーヒー屋の悲哀を味わっただけで、挫折してしまった思い出があります。

本の中の物語のようには、上手く事が運ばなかったわけです。その後は、喫茶店をあきらめて、焙煎コーヒー豆販売一筋の商売をしています。

日本にやって来たスターバックスコーヒーに感じた違和感

スターバックス成功物語から連想するスターバックスコーヒーは、学生時代に感じた喫茶店のイメージ(たまり場的な場所)そのものでした。

その後、日本に進出してきて、ショッピングモールや空港ビル内で異常に繁盛しているスターバックスを見るにつけ、これが第3の場所なのかと感じたのを覚えています。

本を読んで連想していたスターバックスコーヒーと、人の集まる場所に出店して異常に繁盛しているスターバックスとでは、イメージが全く違っていました。
もしかしたら、スターバックスコーヒーのシュルツ会長も、同じように感じているのかもしれません。(2007年の時点でということですが・・・)