年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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コーヒー生豆抽出物のクロロゲン酸、年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)のクロロゲン酸に関する認識

花王のホームページの「コーヒークロロゲン酸、脂肪消費の働き」によると、食べ物に含まれる脂肪は、胃・十二指腸を経て小腸に入り、そこで分解されて血管に入って体内の各組織に送られるとあります。

そして、肝臓や筋肉の細胞内にあるミトコンドリア内の酵素の働きで、体内の脂肪が燃焼してエネルギーに変換されるそうです。

コーヒーに含まれているクロロゲン酸は、ミトコンドリアへの脂質の取り込みを活性化する働きをするとのことです。

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追記(2022年4月2日)

花王のホームページから「コーヒークロロゲン酸、脂肪消費の働き」のページは削除されていて、クロロゲン酸類の体脂肪低減メカニズムというページでさらに詳しい説明が掲載されています。

 

ウィキペディアの項目「クロロゲン酸」によると、コーヒーポリフェノールであるクロロゲン酸は、コーヒー生豆中に5~10%含まれていて、ラットを使っての実験では食後の血糖上昇の抑制効果が認められ、コーヒーをよく飲む人たちでは糖尿病発症のリスクが低くなる傾向が見られたと記載されています。

もちろん、クロロゲン酸はポリフェノールですから、過剰に摂取すると便秘になる可能性もあると記載されています。

 

「Health Food Post」「Chlorogenic Acid from  Green Coffee Beans」のページ記事によると、コーヒー生豆抽出物であるクロロゲン酸が、高血糖値と体重のコントロールを助ける働きがあるかも知れないとする研究報告が、ペンシルベニア州スクラントン大学のジョーヴィンソン教授らによって発表されたとあります。

 

以上のように、アメリカでも日本でも、コーヒークロロゲン酸は注目を浴びています。

特にアメリカでは、テレビ番組や宣伝の影響もあって、コーヒー生豆抽出物であるクロロゲン酸に注目が集まっているようです。

コーヒー生豆抽出物であるクロロゲン酸は、化学的合成品以外の食品添加物の酸化防止剤として登録されていて、食品原料としての使用歴が長いので、比較的に安全な食品素材なのかもしれません。

 

参考までにですが、和歌山市には、コーヒー生豆からクロロゲン酸を抽出して粉末化した製品を製造している化学会社(富士化学)があります。

製品名は「カフェノール」です。

 

ちなみに、エカワ珈琲店はコーヒー豆自家焙煎店ですから、健康や体重の減少などといった機能性を強調する商売を営むことはできません。

毎日、毎日、何杯もコーヒーを飲んでいるのに、どちらかといえば太ったコーヒー屋ですから、コーヒークロロゲン酸が体重を減少させるという話を100%信用することができません。

 

参考までに、年老いた珈琲豆焙煎屋がコーヒークロロゲン酸について認識している程度は、以下のようなものです。

 

コーヒー生豆に含まれているポリフェノール成分のほとんどが桂皮酸誘導体とキナ酸のエステルで、桂皮酸誘導体の種類・数・キナ酸への結合位置によって多くの同族体が存在していて、それらの同族体をクロロゲン酸類と呼んでいると年老いた珈琲豆焙煎屋(エカワ珈琲店の店主)は考えています。

フェノールカルボン酸で桂皮酸誘導体タイプには、p-クマル酸、コーヒー酸、フェルラ酸などがあると言われています。

クロロゲン酸類はカフェオイルキナ酸類とも呼ばれていて、コーヒーの渋味の原因と考えられている化合物です。

コーヒー酸とキナ酸がエステル結合した化合物で、キナ酸の4つのヒドロキシ基の結びつく位置と結合数で、色々な異性体が生じます。

クロロゲン酸類には、クロロゲン酸(chlorogenic acid)、すなわちカフェ酸(caffeic acid)とキナ酸(quinic acid)が結合した5-カフェオイルキナ酸ともいわれるポリフェノール化合物と、異性体としてネオクロロゲン酸(neochlorogenic acid)、クリプトクロロゲン酸(cryptochlorogenic acid)、それにカフェ酸2分子がキナ酸1分子と結合したイソクロロゲン酸類があります。

コーヒーの生豆には、少なくとも13種類のクロロゲン酸が存在しているとされていて、それらのクロロゲン酸類のうち、最もコーヒーにたくさん含まれているのクロロゲン酸(は、5-カフェオイルキナ酸だと言われています。