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経済先進国の経済成長、そのキーワードはスモールとローカル

ノーベル経済学賞を受賞したジョセフ・スティグリッツ教授は、1929年頃に始まった世界的な経済不況とリーマンショック後のアメリカやヨーロッパの経済不況のプロセスが、非常に良く似ていると語っています。

 

(2016年9月3日、和歌山市の七曲市場で開催された夜市)

 

内燃機関を利用する自動車・トラックター・トラックの登場は、輸送と農業の生産性を向上させました。

農業生産力と輸送力の向上によって、アメリカの人たちの食生活が改善して、より多くの人たちを養うことができるようになりました。

 

農業の生産性が向上した結果、農作物の価格が下落しました。

その結果、多数の農民が破産へと追い込まれました。

そして、多数の農民の収入低下が需要の減少を推進して、田舎から都市へと人々は移住して行きました。

 

長引く経済不況によってもたらされた収入の下降圧力は、第2次世界大戦中に実施された、アメリカやヨーロッパでの戦時体制下の経済統制によって終了しました。

でも、1929年頃に始まった世界的な経済不況とリーマンショック後のアメリカやヨーロッパの経済不況は良く似ているかもしれませんが、リーマンショック後のアメリカやヨーロッパの経済不況の方が、1929年の経済不況よりも、もっと悲惨な状況だったのだと思います。

 

技術の進歩によって製造業の生産性が向上して、そこで働く人たちの仕事が少なくなっています。

製造業で働いていた人たちは、仕事を求めてサービス産業へと移動して行くしかないのですが、それが所得の低下と高失業率をもたらしました。

 

しかも、21世紀はグローバル経済の時代です。

世界中で技術の変換が始まっていて、世界中で製造業からサービス産業への労働者の移動が始まっています。

その結果として、先進国と呼ばれている国々では、所得が減少傾向にあります。

それが、巨大な国家赤字と税収の減少という形で現れているのだと思います。

 

そのような経済状況をより良い方向に進ませるためには、より多くの財政出動が必要だとスティグリッツ教授は指摘しています。

インフラ整備と教育の充実をターゲットにして、国家による財政出動が必要だと指摘しています。

 

しかし、多くの国家が巨大な財政赤字を持っていて破産寸前の状態にあるわけですから、国家による財政出動は困難を伴います。

それに、経済はグローバル化しているわけですから、国家による財政出動だけでは上手く事が運ばない可能性もあります。

 

ということで、この経済シフトに伴う経済の混乱、混沌、不況を抜け出すには、全く新しい何かを手に入れる必要があるのだと思います。

そのキーワードが、「スモール」と「ローカル」だと教授は指摘しているのだと思います。

 

目に見える表面部分の大きな部屋は満杯だとしても、目に見えない内側の部分には多くの小さな空き部屋が存在している可能性があります。

中小零細企業や自営業者、それに地方を重視する政策を実施することができれば、グローバル化して相互に接続している世界経済を相当に活性化させてくれる可能性があるのだと思います。

 

リーマンショック後の経済不況をいち早く克服して、再び経済成長を開始しているアメリカ合衆国では、ローカルを拠点とするマイクロビジネス、スモールビジネスが活発に活動しているように思われます。

サードウェーブコーヒーと呼ばれているアメリカコーヒー業界の有り様を観察していると、そのことを実感することができます。

 

先進経済国の経済ですが、「スモール」と「ローカル」の活躍なくして成長できない構造になってしまっているのかもしれません。

『日本の失われた20年以上』の経済停滞も、この経済先進国型の不況なのかもしれません。

 

日本の場合、この経済先進国型の不況が、アメリカやヨーロッパの経済先進国よりも10年以上も早くやって来たのかもしれません。

そして、経済先進国型不況への対処方法が間違っていたので、『失われた20年以上』の経済停滞に見舞われているのかもしれません。

 

だとすると、和歌山市という地方の町でコーヒー豆自家焙煎店を営んでいる零細生業パパママ店であるエカワ珈琲店の頑張りは、日本経済の明るい未来に貢献することになるのだと思います。

ということで、老骨に鞭打って、日本経済の明るい未来のために頑張っているエカワ珈琲店の今日この頃です。

 

【参考】
Global Guerrillas/Technology Shifts and Economic Depression