エカワ珈琲店のブログ

和歌山市で営業している珈琲屋の雑話です

 
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デジタル時代に不足しているもの、余っているもの

  

   

 

 

先進国で生活している私たちにとって、食糧不足は、遠い昔のご先祖様の時代の出来事です。
現在の私たちは、生きて行くために食べ物を探し求める必要がありません。
 
2012年の秋、ハリケーン「サンディー」が、アメリカ北東部に襲来しました。
ハリケーン「サンディー」は、何百万人もの人々に、「不足/希少性」という言葉を思い出させました。

 
ガソリンスタンドが閉鎖になってしまって、何百万人もの人々が、ガソリン不足に遭遇しました。
営業しているガソリンスタンドでは、6時間待ちの自動車の行列が出現して、時々、殴り合いのトラブルも発生しました。
 
ある程度日にちが経過すれば流通機能が回復するのですが、多くの人々は、流通機能が回復するまで我慢するのに慣れていなかったのだと思います。
アメリカ北東部の人たちにとって、ガソリンはいつでも購入できる商品だったわけですから。
 
物理的な商品は、常に「不足/希少性」に出会うことで、その商品に対する欲望を増幅するのだと思います。
不足している商品、希少性のある商品だから、もう一つ購入して持っていたいという欲望を持つのだと思います。
 
マスメディアは、リアリィテーTVやコマーシャルを通じて、物理的な商品に対する人々のあこがれを拡大させてきました。
マスメディア全盛の時代、多くの人々は、貯金を引き出して、あるいは、お金を借りて、マスメディアで取り上げられている商品を購入していました。
 
デジタルの世界では、物理的な商品のような「不足/希少性」を提供していません。
この20年間で、デジタルの世界に親しんでいる若い世代は、音楽は基本的に無料で好きなときに聞くことができるものだと考えています。
 
インターネットとの接続ですが、大部分は無制限に接続することができます。
そして、もし、インターネットとの接続に制限が設けられたりすると、ものすごく不快な気分となって、ものすごい反発を覚えることになるのだと思います。
 
経済活動の基本は、今も昔も「不足/希少性」です。
だから、「節約/倹約」という言葉が存在しているわけです。
しかし、デジタルの世界では、「無制限」が原則です。
誰もが無制限で、デジタルの世界を楽しむことができます。
 
では、デジタルの世界には経済が存在していないのだろうか、「不足/希少性」が存在していないのだろうか。
と考えたりするわけですが、デジタルの世界であっても、「不足/希少性」が存在しているのだと思います。
 
それは、「コネクショ/つながり」なのだと思います。
誰かの信頼を獲得する、誰かと一緒に仕事をする、誰かを支援する、誰かに支援してもらう・・・・・。
これらの「コネクション/つながり」は、無限大のスケールを持っているわけではありません。
限定されているわけですから、貴重な資源となるはずです。
 
マスメディアの時代が終了して、インターネットメディアの時代が始まろうとしています。
そして、インターネットメディアの時代の経済では、コネクションエコノミーが主流となる可能性が高いと考えています。
コネクションエコノミーで最も必要なのは、リレーションシップの構築なのだと思います。
 
誰かの信頼を得て、誰かを信頼して、その信頼を守る、それがリレーションシップ(関係性)の基本なのだと思います。
思いやりのある素晴らしい仕事、平均的ではなくて独特の部分がある仕事、安心して誰かに紹介できる仕事、そのような仕事が報いられる経済が、コネクションエコノミーなのだと思います。
 
正直で、寛大で、長い時間を費やして築きあげる信頼関係が、それなりの利益を生み出す経済がコネクションエコノミーなのだと思います。
マスメディアを上手く利用することで、まだまだ、短期的に相当な利益を得ることが可能なのかもしれません。
 
一方、コネクションエコノミーは、短期間での大儲けはできませんが、信頼関係を構築することによって長期間に渡ってそれなりの利益を生み出してくれます。
コネクションとリーダーシップと信頼関係は、永遠に続く価値を持っているのだと思います。

 

今回のエントリー記事は、セスゴーディンさんのプログ記事『Scarcity and abundance in the digital age』をエカワ珈琲店流に意訳させて頂いたものです。