エカワ珈琲店のブログ

和歌山市で営業している珈琲屋の雑話です

 
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変化する競争の概念

  

   

 

 

自家焙煎コーヒー豆の小売販売を開始して20数年、日本のコーヒー業界の熾烈な競争の片隅で、エカワ珈琲店は何とか生き残っています。

世界最大の食品企業ネスレの日本法人が、コーヒー業界関係の団体を脱退したというニュースが流れています。

日本のコーヒー業界の熾烈な競争も、そろそろ最終章にさしかかているのかもしれません。

 

エカワ珈琲店ですが、大手・中堅コーヒー企業が仕掛ける熾烈な競争に飲み込まれて、何回も何回も惨めな体験を味わってきました。

簡単に表現すると、日本のコーヒー業界の熾烈な競争とは、販売用の棚を奪い合う競争です。

 

日本のコーヒー業界は、様々な手段を用いて販売用の棚を独占する競争をしていたのだと思います。

その販売用の棚を数多く独占しているのが、大手と呼ばれるコーヒー企業なのだと思います。

そして、棚を独占するには膨大なエネルギーが必要ですから、小規模零細のコーヒー屋であるエカワ珈琲店など、大手・中堅のコーヒー企業に弾き飛ばされるのは自然の道理だったのだと思います。

 

ノンフィクション作家や小説家の世界には、おそらく、販売用の棚を独占するというタイプの熾烈な競争は存在しないのかもしれません。

フィクションやノンフィクションの作家は、他の作家の作品を紹介したり、引用したりしているわけですから、熾烈な競争が存在しないのは当たり前なのかもしれません。

 

書店のベストセラー本を置いてある棚には、そのベストセラー本に関係する様々な本が並べられています。

アマゾンで本を購入すると、その本と関係があるかもしれない幾つかの本を自動的に紹介してくれます。

 

作家や本の世界では、お互いにお互いの作品を紹介したり、引用したり、批評したり、関連を強調することで、お互いにお互いを高めあう頂上への競争が存在しているのかもしれません。

自分たちの都合に合わせた競争相手を叩き潰すゼロサムゲームではなくて、お客さんの都合に合わせた無限大の世界でゲームをしているのかもしれません。

 

アメリカで急成長している自然食品を中心に販売しているチェーン店の販売棚には、サードウェーブ系コーヒー企業群の独自性の強いコーヒー豆が並べられていて、その中から消費者が好みのコーヒー豆を選択しているという話を、最近、何かで読みました。

 

最近のアメリカの飲食業界ですが、幾つかのサードウェーブ系の小規模なコーヒー屋さんからコーヒー豆を仕入れて、お客さんが選択したコーヒー豆を使ってコーヒーを淹れるお店が増えているという話も、最近、何かで読みました。

 

競争相手を手段を選ばずに叩き潰して販売棚を独占するというゼロサムゲームの世界で商売をしていると、気がつくと、ゼロサムゲームの世界自体が縮小していたということも有り得るかもしれません。

 

【参考】

Seth's Blog: Why don't authors compete?