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昭和31年/もはや戦後ではない

昭和ストーリー

『もはや戦後ではない』、昭和30年の経済状況を報告している、昭和31年度の『経済白書』に使われている言葉です。
 
この『もはや戦後ではない』という言葉、昭和31年の流行語になったわけですが、最初にこの言葉を使ったのは中野好夫という人で、昭和31年のはじめに、雑誌「文芸春秋」に寄稿した原稿のタイトルだったという話もあります。

 
昭和31年度『経済白書』から、『もはや戦後ではない』の部分を抜粋すると、おおよそ、つぎのとおりです。

もはや「戦後」ではない、我々は、いまや異なった事態に当面しようとしている。
回復を通じての成長は終わった。
今後の成長は、近代化によって支えられる。
そして近代化の進歩も、速やかにして、かつ安定的な経済の成長によって、初めて可能になるのである。
新しきものの摂取は、常に抵抗をともなう。
経済社会の遅れた部面は、一時的には近代化によって、かえってその矛盾が激成されるごとくに感じるかもしれない。
しかし、長期的には、中小企業・労働・農業などの各部面が抱く諸矛盾は、経済の発展によってのみ吸収される。

 

昭和編2昭和三十年代 もはや戦後ではない! (池上彰の現代史授業??21世紀を生きる若い人たちへ)

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この昭和31年度『経済白書』では、「技術革命の波頭にのって」というような言葉を使って、終戦後10年が経過して、どん底からの経済復興が終わりを告げて、これからは、経済の成長を鈍化させないように、日本の経済構造を、世界の技術革命の波に遅れないように改善すべきだと言及しています。
 
この頃から、「技術革新」や「消費革命」という言葉が流行り始めたわけです。

それらが「こう、あるべきだ」と、初めて『経済白書」で解説しているのが、昭和35年度の『経済白書』なのだと思います。