年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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これからのコーヒー業界【2015年3月】、スペシャリティーコーヒーが街で飲むコーヒーを変えて行く

「煎りたて、挽きたて、淹れたて」をキャッチフレーズとする喫茶店が増加して、それなりに繁盛するならば・・・。

そして、その喫茶店のメニューには、「○○農園のコーヒー豆」、「○○農協のコーヒー豆」というシングルオリジン(単一起源、地域、農園)のコーヒーが幾つも載っているのだとしたら・・・。

そのような夢のような時代がやって来るならば、日本のコーヒー業界の地形図が変わってしまう可能性もあるわけです。

上記のような条件をクリアするために、コーヒー豆を自家焙煎する喫茶店が増えるかもしれません。

 

コーヒー豆を自家焙煎するのが面倒な喫茶店なら、エカワ珈琲店クラスの小規模な焙煎屋から焙煎コーヒー豆を仕入れるという方法を採用するかもしれません。

上記のような条件をクリアするには、少量生産・少量消費をモットーに「煎りたて、新鮮、香りの良いコーヒー豆」を販売している小規模なコーヒー豆焙煎屋(コーヒー豆自家焙煎店)から、少量卸という形で焙煎コーヒー豆の供給を受けるのが現実的な対応なのだと思います。

www.ekawacoffee.work

 

「シングルオリジン」の「煎りたて、挽きたて、淹れたて」コーヒーを売り物にしているアメリカのブルーボトルコーヒーが東京に出店して、予想以上の好評を得ているようです。

そして、都会では、20代、30代の若い人たちが経営する自家焙煎コーヒーの喫茶店にも、注目が集まっているようです。

 

現在(2015年3月)のところ、普通の喫茶店が、「シングルオリジン」の「煎りたて、挽きたて、淹れたて」コーヒーを取り扱うなら、コーヒー豆を自家焙煎するか、小規模なコーヒー豆の自家焙煎店から仕入れるしか方法が無いのかもしれません。

大手・中堅のコーヒー企業が対応するには、おそらく、ビジネスモデルの変更が必要になると思います。(ですから、今の段階では無理だと思います)

 

20年前にやって来たスターバックスコーヒーの売り物は、エスプレッソコーヒーとエスプレッソ系のアレンジコーヒーでしたから、日本の田舎町の小規模な自家焙煎コーヒー豆店には、何もメリットがありませんでした。

アメリカのサードウェーブコーヒー文化の先頭を走っているブルーボトルコーヒーの東京出店は、日本の田舎町の小規模なコーヒー豆自家焙煎店に、ある程度のメリットをもたらしてくれるかもしれません。

 

小規模なコーヒー豆自家焙煎店がスターバックスコーヒーの物まねをするのには、資金的・財政的に無理がありました。

しかし、アメリカのサードウェーブコーヒー系コーヒー屋さんの商売スタイルと、日本のコーヒー豆自家焙煎店の商売スタイルは、よく似ています。

ですから、ブルーボトルコーヒーの東京出店が成功して、日本でアメリカ型のサードウェーブコーヒー文化がブームとなるのだとしたら、その性格から、すでに何千と存在しているコーヒー豆自家焙煎店が、その担い手となる可能性が高いと思っています。

 

日本のコーヒー会社の成長基盤は、喫茶・飲食店向け焙煎コーヒー豆市場、特に独立系の喫茶店・飲食店の焙煎コーヒー豆市場だったと思っています。

2015年の今でも、このコーヒー市場が、日本のコーヒー会社の大切な営業基盤となっていて、街中の小さなコーヒー豆自家焙煎店が入り込む隙間はほとんどありません。 

しかし、独立系の喫茶店・飲食店のコーヒー市場が、北米大陸と同じようにサードウェーブコーヒー文化の大波に飲み込まれるのだとしたら、日本のコーヒー会社も対応が必要になってくると思います。

 

日本でサードウェーブコーヒー文化が発生するとして、その担い手となるのは、働き盛りの若い人たちだと思います。

エカワ珈琲店(店主が年老いた珈琲豆焙煎屋)が、サードウェーブコーヒー文化の担い手になることは想像できません。

しかし、その周辺部分でプラスの影響(おこぼれ)を頂けるとは思っていますが。