エカワ珈琲店のブログ

和歌山市で営業している珈琲屋の雑話です

 
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アメリカコーヒー事情、「コーヒー第3の波/サードウェーブコーヒー」

【クローズアップ】 

 

コーヒー豆自家焙煎店経営

 

コールドブリュー(水出し)コーヒーに関係する幾つかの記事

   

 

 

2010年11月11日、『エカワ珈琲店のブログ/はてなブログ』の前身、『エカワ珈琲店の出来事/はてなダイアリー』に、『アメリカコーヒー事情、第3の波』という記事を投稿しています。

 

コーヒー豆自家焙煎店商売の基本は地域密着商売で、エカワ珈琲店と同時期に開業したコーヒー豆自家焙煎店のほとんどは、2015年の現在でも、地域密着商売が成り立っているのだと思います。

でも、エカワ珈琲店の場合、ものすごく特殊な事情が存在しているのかもしれませんが、2005年ころから、地域密着商売が成り立たなくなってしまっています。

 

で、2010年の秋頃のエカワ珈琲店です。

地域密着商売は壊滅状態になっていて、通信販売が主体の、遠方のお客様が主体の商売で何とか商売を続けて来ました。

 

そのような状況下で遭遇したのが、アメリカのコーヒー業界で発生している「コーヒー、第3の波」です。

当然のこと、アメリカで発生している「コーヒー第3の波」の影響が日本にも及んでくれば、エカワ珈琲店を苦境から救ってくれるかもしれないと期待したものです。

 

2015年の現在、アメリカで発生した「コーヒー、第3の波」の影響は、ここ日本にも及んでいるのだと思います。

そして、エカワ珈琲店にも、少しだけですが、その「コーヒー、第3の波」の好影響が及んできつつあるようです。

 

ロートルな古い世代(1989年にコーヒー豆自家焙煎を開始)に属する珈琲屋のエカワ珈琲店に好影響が及んで来ているわけですから、同じく、古い世代(20世紀に開業した)に属する日本全国の中小ロースターやコーヒー豆自家焙煎店にも、好影響が及んで来ているはずだと考えているエカワ珈琲店の今日この頃です。 

 

アメリカコーヒー事情、第3の波(2010年11月11日投稿)

最近、アメリカのマスコミで「third wave coffee(コーヒーの第3の波)」が話題になっているみたいです。

夜のゴールデンタイムの人気ニュース番組(ABCのnightline)で、「third wave coffee(コーヒーの第3の波)」の特集が放映されたりしているとのことです。

 

アメリカコーヒー業界の第1の波というのは、おそらく、1900年代中頃までにアメリカのほぼ全家庭でレギュラーコーヒーが普及するのに貢献したコーヒー企業のことを指しているのだと思います。

第2の波というのは、あのスターバックスに代表されるシアトル系コーヒー企業の台頭を指しているのは確かです。

 

そして、第3の波とは、スターバックスに代表されるシアトル系コーヒー企業のマス企業化に不満を持つ人たちをひきつけ、その人たちをお客さんとすることに成功したコーヒー企業の台頭を指しています。

 

21世紀に入ってからのアメリカでは、マイクロロースターと呼ばれる第3の波系のコーヒー企業の活躍が目立っています。

アメリカのコーヒー市場の3分の1は、スペシャリティーコーヒー市場と考えられていますが、その大半はスターバックスに代表されるシアトル系コーヒー企業に占められているのだと思います。

 

第3の波に属するコーヒー企業の活躍が注目されていると言っても、スペシャリティーコーヒー市場のごく一部の部分で活躍しているにすぎないのだと思います。

シアトル系コーヒー企業の焙煎はダークローストが主体になっているのですが、第3の波に属するコーヒー企業は、それよりも浅い焙煎コーヒー豆をセールスポイントとしているようです。

 

日本でいうところの、「中煎り」か「中煎りよりもやや浅め」の焙煎をセールスポイントにしているのだと思うのですが、エスプレッソ系のコーヒー豆も焙煎加工しているみたいです。

原料となるコーヒー生豆についても、コーヒー豆の焙煎についても、コーヒーを淹れるについても、職人的な「こだわり」を強調するのが、その特徴とされているようです。

 

英語版wikipediaの「third wave coffee」によると、第3の波系コーヒー企業のビッグスリーは、シカゴのインテリジェンシアコーヒーとポートランドのスタンプタウンコーヒーとノースカロナイダ州のカウンターカルチャーコーヒーとなっています。

 

そのビッグスリーのうち、インテリジェンシアコーヒーとスタンプタウンコーヒーについては、2010年7月30日付け『日経MJ』が、「スタバに次ぐ第2世代台頭」という特集記事で紹介しています。

 

その記事によると、直営店は、どちらも10店舗未満と少ないのですが、喫茶店・レストラン・高級スーパー(高級食料品店)といった卸先が、インテリジェンシアコーヒーで約1200、スタンプタウンコーヒーで約200となっています。

そして、ニューヨーク市の街中を歩くと、インテリジェンシアやスタンプタウンの看板を掲げる飲食店が目立っているとあります。

 

「スタバに次ぐ第2世代台頭」の記事は、日本にアメリカと同じような波がやって来るかどうか定かでないが、第3の波系コーヒー企業の事業モデルは参考になりそうだとしめています。

 

アメリカの第3の波系コーヒー企業の成長の源は、コーヒー豆の卸売り事業なのだと想像できます。

ものすごい競争状態にあるのがアメリカの流通・飲食業界ですから、生き残るためには異質性をアピールする必要があるのだと思います。

 

そして、異質のコーヒー豆を求める流通・飲食事業者の需要が、第3の波系コーヒー企業を成長させているのだと思います。

アメリカのコーヒー業界では、相当なスピードでコーヒー豆焙煎事業者の新陳代謝が起こっているのだと思います。

 

日本にも、アメリカと同じような波がやって来るのは確実だと考えています。

日本の流通・飲食業界の競合状態も厳しくなって来ていて、アメリカ化が進行している最中です。

 

中小零細規模の流通・飲食事業者が生き残るには、異質化を模索するしか無いわけですから、当然の事、第3の波系コーヒー企業タイプのコーヒー屋が注目を集めるようになると考えています。

 

マイクロロースターと呼ばれている第3の波系コーヒー企業と比べると、規模的に相当に劣っているのですが、ここ日本にも、自家焙煎店と呼ばれるコーヒー屋が多数存在しています。

それほど遠くない将来、日本のコーヒー業界でも、新陳代謝現象が活発化するかもしれません。

 

追記/2016年9月18日

2000年代のアメリカで発生した「コーヒー第3の波/サードウェーブコーヒー」現象と同じような現象が、1970年代、1980年代の日本で発生していたのだと思います。

日本の場合、1990年代中頃から始まったデフレ経済の悪影響を受けて、発生していた新しいコーヒーの波は、その勢いを無くしていきました。