エカワ珈琲店のブログ

和歌山市で営業している珈琲屋の雑話です

 
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自己利益追求の資本主義と共感の資本主義

【クローズアップ】 

 

コーヒー豆自家焙煎店経営

 

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アダムスミスの著書は、「国富論」と「道徳感情論」の2つだけなのだそうです。

アダムスミスは、「国富論」では自己利益の追求について、「道徳感情論」では共感について述べているとされています。

 

 

アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ (講談社選書メチエ)

アダム・スミス 競争と共感、そして自由な社会へ (講談社選書メチエ)

 

 

自己利益の追求と共感、この2本の脚によって支えられているのが『資本主義』なのだとエカワ珈琲店は理解しています。 

大量生産・大量消費経済が発展したのは、商品の価格をはっきりとさせるというイノーベーションの成果なのだと思います。

消費者が、販売している商品の価格をはっきりと認識することができたから、大量生産した商品を大量に販売することができるようになったのだと思います。

 

労働力を提供する仕事に就くときにも、時間給や日当、その他の労働条件をあらかじめ知らされているから、雇用される側は仕事先を選択することができて、雇用する側はスムーズに労働者を雇うことができるのだと思います。

商品の値段や賃金・労働条件に、あらかじめ同意するという考え方が、人類の文化に大きな変化をもたらしたのだと思います。

 

資本主義の2本の脚のうち、「自己利益の追求」については、大量生産・大量消費の経済でその威力を発揮して来たのだと思っています。

資本主義のもう一つの脚である『共感の構築』は、少量生産・少量消費の経済でより存在感が増すのだと思います。

 

商品や労働に価格(値段)をつけることで、大量生産・大量消費の資本主義経済がスムーズに機能して来たのだと思います。

労働の価格(値段)が決まっているということの副作用として、労働者の非人格化が指摘されています。

その対策として、労働組合や政府・行政の労働問題担当機関や労働関係の法律が存在しているのだと思います。

 

エカワ珈琲店は、小規模零細パパママ生業店です。

小規模零細商売が大量生産・大量消費の「自己利益を追求する」資本主義経済で生きて行くのは無理ですから、少量生産・少量消費の「共感・信頼関係を追求」する資本主義経済に軸足を置いて商売を営んでいます。

 

小規模零細商売が、食うか食われるかの競争の厳しい経済の世界で、ハンデキャップ無しで生き残って行くのは至難の技です。

エカワ珈琲店は、ハンディキャップ無しの状況下でも、例外的に何とか生き残っているのですが、平成になってからは、相当なスピードで小規模零細事業者数の減少が続いています。

 

現在(2016年)の日本の経済状況ですが、大量生産・大量消費の「自己利益を追求する」資本主義経済が拡大して、少量生産・少量消費の「共感・信頼関係を追求」する資本主義経済が縮小した結果として、資本主義経済を支える2本の脚にアンバランスが生じているのだと感じています。

そのアンバランスが原因で、失われた20年が発生している可能性もあるわけです。

それを修正するのは、政府・行政の役割なのだと思います。

 

零細生業パパママ店であるエカワ珈琲店は、『自己利益の追求』では生き残れないので、資本主義のもう一つの脚である『共感』に依存する商売を営んでいます。

丹精込めて作り上げた商品・サービスを、エカワ珈琲店の商品・サービスを欲しているお客さんに、あるいは、エカワ珈琲店が買ってほしいと思うお客さんにだけ販売するビジネスを営んでいます。

 

親密度が増してお互いに信用・信頼できるようになれば、品質を考慮する必要がなくなりますから、売り手は幾らくらいで売りたいか、買い手は幾らくらいで買いたいかを、双方が大雑把に把握しているだけでビジネスが成立するのだと思います。

 

エカワ珈琲店で焙煎コーヒー豆を購入してくれるお客さんは、エカワ珈琲店の焙煎コーヒー豆にお金を支払ってもよいと考えているので、お金を支払って焙煎コーヒー豆を購入してくれるのだと思います。

焙煎したコーヒー豆なら、スーパーでも、コンビニでも、オンラインでも、どこでも購入することができて、エカワ珈琲店で購入するよりも相当に安い価格で入手できます。

 

でも、エカワ珈琲店で焙煎コーヒー豆を購入するお客さんは、エカワ珈琲店を選択してくれるわけです。 

だから、エカワ珈琲店は、30年近くも自家焙煎コーヒー豆の小売商売を続けることができて、それなりに頑張ってこれたのだと考えています。

 

ということで、エカワ珈琲店は資本主義の2つの脚のうち、「自己利益の追求」はあきらめて、「共感の構築」に軸足を置く商売を営んでいるつもりです。

エカワ珈琲店の財産は、銀行の預金通帳でも、固定資産税算定の基礎となる資産でも、株式証券でもなくて、「共感・信頼」というポイントを貯えることだと考えている今日この頃です。

 

sethgodin.typepad.com