エカワ珈琲店のブログ

和歌山市で営業している珈琲屋の雑話です

 
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コーヒー豆焙煎の簡単な歴史

  

   

 

 

コーヒーの発見について、2つの有名な発見伝説が知られています。

イスラム教の国イエメンで発見されたという「シェイク・オマールの伝説」と、キリスト教の国エチオピアで発見されたという「山羊飼い人・カルディーの伝説」です。

どちらの伝説も、コーヒーが人を元気にする効果があって、煮出して飲むクスリだと紹介しています。

  

コーヒー学講義

コーヒー学講義

 

 

焙煎したコーヒー豆を使ってコーヒーを淹れるようになったのは、1300年代になってからだと考えられています。

その切っ掛けですが、「コーヒー学講義/人間の科学社、広瀬幸雄・星田宏司共著」は、以下のように説明しています。

 何かのキッカケで、コーヒー豆を焼いたり焦がしたりしたら、あたり一面にコーヒーを焼く香気がただよい、さらにそれを砕き煮出してみたら、何とも印象的な濃いコーヒー色になり、甘味も出て、飲んだあとのスッキリした目覚めの効果が一層増すのを知ったことが、コーヒーを焙煎し始めたキッカケではないかと考えられます。

 

コーヒーの焙煎は何世紀も前に始まって、その後、焙煎の技術も淹れる技術も進歩しているわけですが、コーヒー豆を焙煎して、その焙煎したコーヒー豆を粉砕して、1杯のコーヒーを作り出すという一連の流れは、コーヒー豆の焙煎が始まった頃とそれほど変化していないように思います。

 

1400年代の後半、焙煎したコーヒー豆を使って淹れるコーヒーがオスマントルコ全体に広がって行ったのだと思います。

その頃の焙煎について、 「コーヒー学講義/人間の科学社、広瀬幸雄・星田宏司共著」に次のような記述があります。

焙煎の初めのころは、素焼きの土器か皿か石の容器を焚き火にかざして煎ったようです。1400年から1500年代にかけては、金属製の煎り器や、金属製のミルが作られていました。

 

1600年代の半ばに、回転軸でシリンダー(密封された小型の筒)を火にかざして回転させることのできる焙煎器が、オランダ人の発明家によって考案されました。

この焙煎機は、オランダ、フランス、イタリアで普及して、その後、イギリス、アメリカにも広がって行ったと伝えられています。

 

1800年代については、再び、「コーヒー学講義/人間の科学社、広瀬幸雄・星田宏司共著」の記述を引用させて頂きます。

1860年頃から、現在につながる焙煎機が作られます。それが、アメリカのバーンズの焙煎機であり、またドイツでのエメリッヒ機械製造の改良焙煎機なのです。

そしてその後、焙煎機は構造的には改良を加えられてきましたが、原理的な部分は、確立されたので。

 

というように、焙煎機の性能が向上して、大量のコーヒー豆を焙煎できるようになって、コーヒー豆焙煎産業の基礎が出来上がって行ったのだと推測しています。

そして、その先頭を走っていたのが、アメリカ合衆国のコーヒー豆焙煎産業だったのだと思います。

 

ということで、アメリカ合衆国でのコーヒー豆焙煎産業の変遷について、エカワ珈琲店流に考えてみました。

それは、以下のような解釈です。(参考になるかどうか、わかりませんが・・・)

 

1900年代の初めころまでは、家庭でコーヒー豆を焙煎するのが主流だったので、アメリカのコーヒー豆焙煎産業の先駆者たちは、焙煎したコーヒー豆を販売するのに大変な苦労をしたと伝えられています。

その後、苦労の甲斐があって、焙煎したコーヒー豆の供給元は、家庭焙煎から街で売られている焙煎したコーヒー豆へと移行して行きました。

 

このコーヒー豆焙煎会社の成長を、コーヒー第1の波(ファーストウェーブコーヒー)と呼んでいるのだと思います。

これには、アメリカで発生した人口動態の変化、特に、都市の発展と都市郊外の人口増加が関係しているとする考え方もあるようです。

 

1950年代になると、焙煎したコーヒー豆の大量生産・大量販売に対する拒絶反応が拡がって、毎年のように、焙煎したコーヒー豆の消費量が減少して行きます。

原因は、アメリカの家庭では、自宅でコーヒー豆を焙煎する家庭が増えていったからだと考えられています。

 

1970年代、スターバックスコーヒーに代表されるシアトル系喫茶店が急成長を開始します。このシアトル系喫茶店チェーンの成長を、コーヒー第2の波(セカンドウェーブコーヒー)と呼んでるのだと思います。

21世紀に入って、チェーン店に対抗する独立系(or個人経営)の喫茶店やレストランが、地元の先進的なロースターから、新鮮な煎りたての焙煎コーヒー豆を仕入れるようになって、地域を拠点とするロースターの成長が始まります。

 

この地域のロースターの成長を、コーヒー第3の波(サードウェーブコーヒー)と呼んでいるのだと思いす。

スターバックスコーヒーに代表されるシアトル系喫茶店が急成長が始まった頃から減少を続けていたコーヒー豆の家庭焙煎ですが、2010年代に入って、再び増加傾向を示しているという話が聞こえてきます。