エカワ珈琲店ですが、百貨店の焙煎コーヒー豆売り場やショッピングモールに出店できるような、強力なブランド影響力を持つ珈琲屋ではありません。
東京発のマスコミに頻繁に登場する著名な珈琲屋でもありません。サードウェーブコーヒー系の商売をするには、店主は歳を取り過ぎています。
しかし、エカワ珈琲店には、自家焙煎コーヒー豆小売販売を開始してからの30年近くに渡る歴史の積み重ねがあります。そして、その積み重ねを大切にする商売に徹することで、何とか暮らしが成り立っています。
吹けば飛ぶような零細生業パパママ店が、30年近くに渡って商売を続けてこれたのは、その時期その時期で贔屓にしてくれるお客さんと巡りあえたからです。
零細生業パパママ店ですから、贅沢品を売っているわけではなくて、常連のお客様の日常生活に必要な商品を販売しているつもりです。
常連のお客様以外の方から見れば特別な品(ぜいたく品)であったとしても、常連のお客様には何時もの商品であるはずです。
そのような理由で、エカワ珈琲店の顧客サービスは、常連のお客様を対象として構築しています。
好みを同じくする常連のお客様相手に商売を営んでいるわけですから、無料サンプルの配布や無料試飲サービスという類の顧客サービスは実施していません。
30年近くの商売の蓄積があるわけですから、そして、これからも零細生業のパパママ店商売を続けて行くつもりですから、無理をして新規のお客さんを獲得する必要も無いわけです。
無料サンプルや無料試飲サービスを必要としない、口コミでエカワ珈琲店を見つけてくれる新規のお客様だけで十分に商売を続けて行くことができます。
マクドナルドでコーヒーとマックバーガーを注文して、コーヒーが半分、マックバーガーが半分残ったから、残した分については返金して欲しいと要求したとしても、おそらく、返金には応じてもらえないのだと思います。
でも、マクドナルドの何倍かの高価格で商売をしている高級(高い価格で売っている)有名店なら、応じてくれるかもしれません。
エカワ珈琲店の商品価格ですが、常連のお客さんにはリーズナブルな価格だと思っているのですが、マクドナルドタイプの低価格店ではありません。でも、高価格帯で商売している高級有名店でもありません。
ということで、エカワ珈琲店の顧客サービスですが、一見のお客様にはマクドナルド的な顧客サービスで、常連のお客様には高級有名店的な顧客サービスで対応させて頂いているつもりです。
常連のお客様に贔屓にしてもらえるから、エカワ珈琲店は商売を続けることができるわけです。零細生業パパママ店の商売には、贔屓にしてくれる常連のお客様の協力は絶対に欠かせません。
零細生業パパママ店の財産、それは、「ご贔屓にしてくれる常連のお客様」の存在なのだと思います。