年老いた珈琲豆焙煎屋のブログ

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昭和の頃の繁盛していた喫茶店はコーヒーで儲けていた、現在のスターバックスコーヒーのように

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成長を続けている世界一の喫茶店チェーン「スターバックスコーヒー」は、コーヒーを売って儲けています。

スターバックスコーヒーの利益の源泉は、ブラックコーヒーやアレンジコーヒーなどのコーヒードリンクだと思います。

昭和の頃の繁盛していた喫茶店も、コーヒーを売って儲けていました。それぞれの喫茶店が、それぞれの方法で1杯でも多くのコーヒーを売る努力をしていました。

昭和の頃の喫茶店の利益の源泉も、コーヒーを含めた喫茶ドリンク(紅茶・ミックスジュース・ソーダー・ココアなどで、何れも原価率が低い飲み物)でした。と言っても、半分以上はコーヒーが占めていたわけですが・・・。

 

年老いた珈琲豆焙煎屋は、連れ合いと2人だけで「エカワ珈琲店」という屋号の自家焙煎コーヒー豆小売専門店を営んでいます。

そのエカワ珈琲店の前身は、昭和30年開業の県庁所在地である地方都市のビジネス街に立地する喫茶店です。

20席程度の小規模な喫茶店でしたが、全盛期の1960年代には、1日に、店舗で100杯、出前で100杯くらいのコーヒーを売っていました。

もし、現在の喫茶店のコーヒー1杯の価格500円で売っていたとしたら、コーヒーだけで1日に10万円売っていたことになります。

www.ekawacoffee.work

 

コーヒー1杯を500円で売るとすると、 その原価は、1杯で20gの焙煎コーヒー粉を使用するとして、使っている焙煎コーヒー豆100gの価格が400円だったとすると、コーヒー1杯の原価は80円くらいで原価率20%くらいですから、相当に利益率の高い商品だと思います。

 

喫茶店が大繁盛していた1960年代、喫茶店のドリンクメニュー以外の軽食・おやつメニューはと言うと、そのほとんどがコーヒーを一緒に注文するメニューで構成されていました。

「純喫茶コロナ」は、店舗兼住居の昔ながらの喫茶店でしたから、その住居部分で暮らしていた年老いた珈琲豆焙煎屋は、繁盛していた頃の昭和の喫茶店を知っています。

あの頃の喫茶店は、コーヒー豆焙煎屋さんに依存することなく、自力でコーヒーを売る努力(差別化)をしていたような気がします。

 

繁盛していたのでコーヒー豆焙煎屋さんに依存する必要が無かったからだと思いますが、現在の小規模な喫茶店・カフェも、コーヒー豆焙煎屋さんへの依存度を下げてコーヒーの差別化を模索してみれば、少しだけかもしれませんが、儲からない四苦八苦の状況に変化が訪れるかもしれないと考えたりしています。

カフェ・喫茶店商売ですが、ドリンクや軽食を売っているだけなら、行列のできる店は例外として、基本的に儲けられない商売だと思います。チェーン店と違って、規模の利益を享受できないわけですから。