江川珈琲店のブログ

「エカワ」は音声検索で表示され難いようなので、またまた、「江川珈琲店のブログ」にブログタイトル名を変更しました。

田舎の珈琲豆焙煎屋の焙煎コーヒー豆は素晴らしい

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coffee network より引用しています

『コーヒー』という商品ですが、グローバルパラドックスを説明するのに一番向いている商品だと思います。

コーヒーの原料となる『コーヒー豆』は、熱帯地域に位置する国々で生産されて、世界中のコーヒー消費地に輸出されています。石油に次ぐ貿易商品だと言われています。

 

消費地にやって来た『コーヒー豆』は、消費地で焙煎加工されて、焙煎コーヒー豆という商品になります。『コーヒー豆』が焙煎コーヒー豆になることで、相当な付加価値が付きます。

『コーヒー豆』は長期間の保存が可能ですが、焙煎コーヒー豆は短期間で商品価値が下落してしまいます。それが、『コーヒー豆』を生産地で焙煎加工して、付加価値をつけた焙煎コーヒー豆として輸出できない理由とされています。

基本的に、『コーヒー豆』はグローバル展開が可能な商品ですが、『焙煎コーヒー豆』は商圏の小さな商品です。

 

ザカリー・カールセン とジョーダン・ミッチェルマンの著作「The New Rules of Coffee」のRule40「Small-town coffee can be really great 」のページを読んでいて、以前に書いたブログ記事「田舎の無名のコーヒー屋(or二流のコーヒー屋)を取り巻く環境の様変わり」(参考1)を思い出しました。 

The New Rules of Coffee: A Modern Guide for Everyone

The New Rules of Coffee: A Modern Guide for Everyone

 

 

2018年の現在、田舎の珈琲屋でも、良質のコーヒー豆を仕入れることができて、都会の珈琲屋さんと同タイプの焙煎コーヒー豆を売ることが可能になっています。

理由は、小規模な田舎の珈琲屋にも、良質のコーヒー豆をリーズナブルな価格で納入してくれるコーヒー豆商社(参考2)が出現して来ているからです。

 

コーヒー豆生産地を訪問する財力を持たない田舎の小さな珈琲屋でも、新しく出現したコーヒー豆商社を通じて良質のコーヒー豆が手に入るわけですから、大都市の珈琲屋さんに勝るとも劣らないレベルの焙煎コーヒー豆を加工販売することができます。

都会の珈琲屋さんとほぼ同じ条件で良質のコーヒー豆を仕入れられるなら、田舎の小さな珈琲屋の方が、都会の珈琲屋さんよりもコスト的に有利かもしれません。また、田舎の珈琲屋は、地の利を使って地域コミュニティーと親密な関係を構築することも可能です。

 

 

以下は、The New Rules of CoffeeのRule40、Small-town coffee can be really great からの引用です。(エカワ珈琲店流で日本語に訳しています)

例えば、アメリカ合衆国では、人口3000人のミズリー州コトリビルで VB Chocolate が頑張っていて、人口1万3750人のマサチューセッツ州イプスウィッチにはLittle Wolf Coffee が営業していて、人口191人のワシントン州ネルソンビルにもRuby Coffee Roasters が営業しています。

コーヒー器具のベロシテイーは、人口9000人のワシントン州ポートタウンセンドを本拠としています。

 

この現象はアメリカ合衆国だけとは限らないようで、Coffee Apothecaryは、スコットランドの小さな田舎町で、ノルウェーとアイスランドの間の北大西洋に浮かぶフェロー諸島では、 Brell Cafe が営業しています。

ノルウェーの北極圏に近いスチェールダルの町には、革新的で美味しい焙煎コーヒー豆がキャッチフレーズの珈琲豆焙煎会社 Langora が立地しています。 

先駆け的なコーヒーの世界では、都会も田舎町も、それほど大きな違いが無くて、誰もが、気に入ったコーヒーを探し求めているのだと思います。 そして、この先駆け的なコーヒーの世界ですが、拡大傾向にあるようです。

 

というような文章を読んで、昔ながらの珈琲の世界で商売している和歌山市の零細生業パパママ経営の珈琲屋も、都会と田舎町の違いをほとんど感じていないのに気づきました。誰もが、気に入ったコーヒーを探し求めているわけですから、釣り鐘曲線(参考3)の先端部分だけで無くて、後ろの部分にもニッチ市場が存在しているような気がします。 

 

 

参考or関連記事

(参考1) 

田舎の無名の珈琲屋でも、良質のコーヒー豆をリーズナブルな価格で仕入れられて、自前のアマチュアメディアを通じて日本全国に情報発信ができて、それなりの手応えを得ることができます。 

 (参考2)

コーヒー生豆仕入先探しには苦労しましたが、総合商社兼松が運営するcoffee network に出合って、その苦労から解放されました。 

 (参考3)

珈琲の世界ですが、起業した若い人たちの大半は、釣鐘曲線の先端部分で商売していて、零細パパママ営業の昔ながらの珈琲屋は、釣鐘曲線の後ろの部分で商売をしているのかもしれません。